■予防保全
プラントを安定して稼働させるために、点検や修理、部品交換などを定期的に行うのが「予防保全」です。故障を未然に防止することで経費的損失・生産活動の停滞も予防可能。さらに、点検・整備の効率化や省力化・省人化、初期トラブルの防止などにも貢献します。
部品交換は時間または状態を基準にして判断し、必要に応じてこれらの組み合わせでプラントの不調や故障に備えます。交換時でも部品の重要度や交換のしやすさ、コストなどを総合的に判断して方法を選択することが大切です。
【1】時間基準保全
部品を使用し始めてからの時間を基準にして交換を行います。「実際にどれくらい部品が劣化しているか」ではなく、故障していなくても、一定の期間を過ぎたら取り換えをしなくてはいけません。
部品が完全に劣化する前に交換するため、故障が起こるリスクを減らすことが可能です。
【2】状態基準保全
部品の劣化状態に応じて交換を行います。「実際に部品がどれだけ劣化しているか」を調べて、交換が必要な劣化している部品のみ取り換えます。
設備が故障するリスクは増えますが、交換する部品の数が限られるため、時間とコストの両方を削減することが可能です。
実際の現場では、『予防保全』と『事後保全』を組み合わせ、機械の不調や故障に対処いたします。部品を交換するタイミングも、部品の重要度や取り換えやすさ、部品そのものの価格などを総合的に判断し、どの方法が一番最適なのかを考えることが重要です。